デジタル化が進むにつれて、プリプレスや印刷の現場でも新しい技術が取り入れられるようになってきました。ここでは、DTPユーザーにとっても知っておいたほうがいい製版・印刷に関する情報を紹介します。
CIP3/CIP4のメリット 印刷の省力化を阻むもの 印刷業界はこの数年の間、印刷物の価格低下に悩まされています。印刷価格の低下への対処方法は、仕事の受注量を増やすか、あるいはコストの削減のいずれかしかありません。コスト …
カラーを変える多色印刷 失われた色を求めて 印刷物全体におけるカラーの割合は昔よりかなり増えているようです。印刷コストの低下が影響しているのかもしれません。 ところで、印刷業界でフルカラーといえば、CMYKの4色印刷を意 …
プロセスレス・プレート 省力化が進むプリプレス工程 CTPが登場したのは1990年代のことです。1995年のDrupa(世界最大の国際印刷機材展)ではメーカー各社がCTPの最新鋭機を出展、一気にCTP時代が到来することに …
高精細印刷 高い線数の魅力 オフセット印刷では、網点という小さな点を使って色の濃淡を表します。最近は網点を使わないFMスクリーニングという方式も普及してきましたが、今なお網点を使った方式(AMスクリーニング)のほうが一般 …
トンボと裁ち落とし トンボの役割 印刷物を作るためには、印刷した後の処理も大切です。断裁や製本工程できちんとした作業ができず、断裁や折り目がずれたりしては、いくら印刷までが良くても製品としては台無しです。 また、カラー印 …
ベタ濃度とドットゲイン 印刷物の色を決定する要素 DTPソフトを使ってデータを作っている時、私たちは、印刷でも同じような色が再現されると思って作業しています。しかし、実際には印刷で同じ色が再現されるかどうかは分かりません …
印刷できない線 印刷で飛んでしまうオブジェクト 印刷にはいくつかの方法・種類がありますが、現在主流となっているのはオフセット印刷です。オフセット印刷の“オフセット”とは、原版(刷版)から直接紙にインクを印刷するのではなく …
製本で変わるページ配置 ページ物の基本は折り ページ物の印刷物を作る場合に、まず確かめなければならないのは「折り」でしょう。折りとは製本される紙の単位です。書籍や雑誌などページ物の場合、印刷機で印刷する用紙は実際の仕上が …
透明効果 透明効果のメリット・デメリット DTPの黎明期からDTP現場で幅広く使われてきたIllustratorですが、バージョン8までと9以降ではその機能やデータ構造が大きく変わっています。データ形式に関しては、PDF …
モアレの防止 モアレはなぜ起きる? 衣料品カタログの印刷などで特に気を使わなければならないのがモアレです。今回はこのモアレについて詳しく考えてみます。 モアレは、写真に本来はないはずの縞などの模様が印刷時に発生してしまう …
オーバープリント オーバープリントの役割 DTPソフトはテキストや画像、線画などをオブジェクトというパーツの形で仮想のページ上に配置し、印刷データを作っていきます。各オブジェクトは自由に配置することができ、また、オブジェ …
環境にやさしい印刷のワナ 印刷業界に及んだ偽装問題 2000年代後半、偽装問題が社会的に大きく取り上げられたのを覚えている方も少なくないでしょう。もっとも、当初注目を集めたのは建築物や食品、飲食店などであり、印刷関係の会 …
紙と印刷の色 紙の種類 言うまでもありませんが、印刷物は紙にインクを印刷して作ります。つまり印刷というのは紙がなければはじまらないわけです。紙は、単にインクを乗せる素材であるというだけでなく、印刷の品質を左右する重要な要 …
FMスクリーニングのメリット 網点が抱える問題 印刷物の品質を判断する場合、どういった点が重視されるでしょうか。通常の印刷物であれば、文字の品質がちゃんとしているかどうかはもっとも大切なポイントです。ただし、一般的なオフ …
黒のインクを知ろう 黒をオーバープリントにする理由 カラーの印刷物でも、本文の文字はスミベタ、つまり黒100%で表現するというのが一般的です。これは、紙の白地に配置するのであれば黒が一番見やすいということだと言ってもいい …
ハイブリッド印刷の可能性 ハイブリッド印刷とは 自動車全体の売り上げが芳しくない中で、環境に優しいといわれるハイブリッド車は人気を集め、すっかりメジャーな存在となりました。将来的には電気自動車などが主流になるのでしょうが …