アプリケーションや画像、ワークフローなど、DTPに関するさまざまなテーマについての考察をまとめました。
Version Cueのメリット 2003年に登場したAdobe Creative Suiteにはいくつかの重要なコンセプトが新しく盛り込まれていました。その中で、あまりユーザーには注目されなかったものの、ワークフローの …
写真のゴミ取り 写真品質を低下させるゴミ・傷 DTPでは、写真画像を扱うことが少なくありません。写真画像の品質を高めるには、色や階調、シャープネスなど、さまざまな点で適切な処置をしなければならないというのは誰もが思うこと …
画像のシャープネス処理 眠い画像は輪郭を強調 写真を撮影して、いい画が撮れたと思っていたのに、後で見たらピントがいまいち甘かった…なんてことはよくあります。いわゆる“ジャスピン”だったと思っても、印刷物にしたらなんだか写 …
貼り込み画像のポイント トラブルが尽きない画像の貼り込み DTPが普及して一番便利になったのは写真や図版の扱いではないでしょうか。以前であればフィルムを使った複雑な処理が必要だった写真も、DTPだと画像データを貼り込むだ …
画像の切り抜き 切り抜きの必要性 印刷では、写真を扱うためのさまざまなテクニックが開発されてきました。中でもデザイン的に重要なテクニックとしてあげられるのが「切り抜き」処理ではないでしょうか。 切り抜きとは、写真を必要な …
線の幅 線幅とサイズ アナログの時代は、線を引くためには定規やロットリングを使いこなす必要がありました。直線一本であっても正確に引くとなると十分注意しなければならなかったわけですが、DTPになって直線だろうが曲線だろうが …
JPEG 2000 不可逆変換であるJPEG デジタル画像の形式は星の数ほどありますが、JPEG形式ほど多くの場面で使われているものはほとんどないでしょう。DTPでは当初、JPEG画像のサポートは十分ではありませんでした …
マスターオブジェクトのトラブル DTPの制作作業をしているとトラブルは避けられません。ただし、危険性を分かっていれば防げるトラブルが少なくないのも事実です。今回は、マスターページ上のオブジェクトの扱いについて考えてみまし …
Adobe Bridge ファイル管理ソフトとしての実力 Adobe Creative Suiteの第二弾であるCreative Suite 2にはさまざまな新しい機能が加わっていましたが、中でもアドビが最も力を入れてい …
InCopyの可能性 先割りレイアウトの原稿作成 雑誌のような出版物では、原稿が揃う前にレイアウトを先に作っておくというやり方をとることがよくあります。これを先割りレイアウトと言います。写真などのスペースや文字のサイズ・ …
索引 索引作成の原則 もしインターネットで“検索サイト”がなかったら、今のように誰もが使う便利なものにはなっていなかったでしょう。知りたい情報のありかを素早く知ることが出来るというのが情報の資料性という点で極めて重要であ …
Illustratorのアピアランス リスクのある機能 DTPユーザーがもっとも慣れ親しんでいるAdobeソフトはIllustratorではないでしょうか。ドローソフトとして誕生したIllustratorは、単なる図形作 …
ハイレゾ・バウンディングボックス バウンディングボックスとは PostScriptの仕組みでは、全てのオブジェクトの位置や形は数値で表されます。そしてその数値の単位として使われているのがポイントです。 ポイントという単位 …
グラデーションの品質 グラデーションの品質 DTP時代になってグラフィカルな図形が増えてきましたが、中でも、以前であれば面倒な作業が必要だったグラデーションがふんだんに使われるようになったのは大きな変化ではないでしょうか …
デジタル時代の著作権問題 デジタル時代だからこそクローズアップされる著作権問題 世の中がデジタルになってもっとも大きく変わったのは複製が簡単になったということでしょう。今まで、複製物を作るというのは手間もコストもそれなり …
レイヤーマスクの活用 画像全体に一律に適用できない色補正 DTPで写真を扱う場合、画像品質のコントロールが重要になります。品質的に問題のない画像データであれば、そのままレイアウト・ソフトに貼り込めばいいのですが、画像が暗 …
ピクセル深度とダイナミックレンジ 画像の色品質を左右する階調 写真の品質を考える場合、ハイライトやシャドウの細部の再現性が問題になることがよくあります。写真画像では、色の微妙な変化をきちんと再現できているかどうかが重要な …
OSとファイル名の関係に気をつけよう プラットフォーム間の問題 InDesignはクロスプラットフォームを謳い文句にしているアプリケーションです。実際、操作性はWindows版とMacintosh版でほとんど同じ、出来上 …
RIP処理とデータの安全性 RIPでは何が行われているのか DTPに携わる人間であれば、RIP(リップ)という名前をこれまでに聞いたり見たりしたことがあるのではないでしょうか。言うまでもなくRIPはPostScript出 …
印刷を考えたデザイン DTPソフトを使って作業していると、画面で表示されているように、あるいはプリンタで出力されるのと同じようにきちんと印刷され、本になると思いがちです。ところが、実際には印刷の制約などによって、結果が違 …
平滑度と出力解像度 RIPで生成される線分 印刷物を作るという工程において、コンピュータを使うことでもっとも便利になったのは線画作成ではないでしょうか。以前であればロットリングやからす口で一本ずつ引いていたため、技術や経 …
Illustratorへの画像の貼り込みの問題 画像の貼り込み DTPで最も使われているソフトであり、DTPの基本ソフトとも言えるのがAdobe Illustratorです。アドビ社初のDTPソフトとして世に出たIllu …
デジカメ撮影の基本 デジタルカメラの仕組み 性能の急速な向上や価格低下によってデジタルカメラの普及が一気に進み、最近は、印刷物でもデジタルカメラで撮影した写真を使うことが多くなってきました。 デジタルカメラの最大の特徴は …
レイヤーを活用したワークフロー InDesignで読み込めるレイヤー PhotoshopやIllustrator、InDesignなどにはレイヤーという機能が備わっています。レイヤーは一種の層であり、透明のシートを上に重 …
あらためてスタイル機能を考える スタイル機能のメリット DTPレイアウトソフトの特徴の一つに「スタイル」機能の存在があります(もっとも、スタイル機能をもつソフトはWordなど他にもありますが)。スタイル機能は、書体や行送 …
画像解像度と線数 印刷物の品質を決める線数 通常の印刷物で写真やグラデーションなどの濃淡のあるオブジェクトを使う場合、あるいは中間濃度の平網を使う場合は、網点を使って濃淡を表現します。最近は網点を使わない「FMスクリーニ …
数式の組版 数式の組版の難しさ DTPの組版の中でもやっかいなものとして知られているのが数式です。通常の文章だと、日本語であろうが英語であろうが準備と設定さえきちんとしてあれば、テキストを流し込むだけでほとんど組版が出来 …
ノンブルの機能 ノンブルの役割 書籍や雑誌といったいわゆる「ページ物」の印刷物に欠かせない要素として、ページの認識番号すなわち「ノンブル」があります。 「ノンブル」(nombre)はフランス語で「数」を意味 …
半調の処理 背景画像を目立たなくする 表紙やとびらページなどでは、写真画像の上に文字を乗せるデザインがよく見られます。こういった場合、画像の絵柄によっては文字が読みづらくなってしまうこともあります。そういうケースでは、文 …
画像解像度のリサンプル 適正な画像解像度 DTPが普及したことで大きく変わったのが写真画像の扱いです。それまでは版下で写真のアタリだけとっておき、最後にフィルムの処理で合成するといった作業が必要でしたが、レイアウトソフト …
索引作成ワークフローを考える InDesignの索引機能 索引の作成は印刷物を作る工程全体の中でも面倒なもののひとつです。テキストから索引で使いたい項目をノンブルとともに抜き出し、指定の順番に並べ替えたものをページに割り …
自動組版の基本的な考え方 自動組版の基本 DTPにおけるもっとも基本的な作業と言えるのが組版レイアウト作業です。レイアウト作業では、テキストボックス(フレーム)や画像などをページ内の適切な位置に配置し、テキストを流し込み …
レイヤー0の秘密 レイヤーという考え方 現在、ほとんどのDTPソフトにレイヤー機能が備わっています。Adobe製品のレイヤー機能は、文字や線などのオブジェクト、さらに各種処理や効果をもレイヤーという層(シート)に収納する …