電子書籍の制作
最近なにかと話題の電子書籍。印刷物との最大の違いは、物理的な“モノ”ではなく単なる電子データなので、読むためのデバイスやソフト(ビューワ)が不可欠だという点です。そのため、データの形式や閲覧環境、さらに誰がどのように配信するか、といったことが大変重要になってきます。
電子書籍のデータ形式や閲覧環境は今なお進化を続けており、それにともなって電子書籍の制作方法も変化しています。数年前まで当たり前だったことが今やまったく通用しないということも珍しくないのです。
現在主流となっている電子書籍のデータ形式はEPUBと呼ばれるフォーマットです。EPUBを元に、各販売サイトがそれぞれDRMを施すなど独自の処理を行って配信されることになるため、電子書籍を出版する場合はまずEPUBを作ります。ただし、同じEPUBでも配信サイトごとに微妙に条件が異なる場合があり、それに合わせて作り方も工夫する必要があります。
また、電子書籍を出版するとなると、従来の紙の出版物との関係をどうするかについて考える必要があります。たとえば、紙と電子を同時に出版したいのか、それともすでに印刷されているものの電子版を出版したいのか、あるいはとりあえず電子書籍だけしか考えていないのか。どのように出版するかによって制作方法やコストは大きく変わってきます。
電子書籍を作るだけであれば今やさほど難しくはありません。しかし、出版全体の企画の中で電子書籍をどのように位置付けるのかということを考えたうえで取り掛からないと、無駄な処理が増えてコストが思った以上に掛かったり電子書籍を出す意義が薄れてしまうことにもなりかねません。また、電子書籍を市販する場合は、印刷本とは異なる販売促進の方法が必要になってきます。
インフォルムは、電子書籍の制作はもちろん、印刷との連携や編集などさまざまな業務をサポート、電子書籍のスムーズで効果的な出版をお手伝いします。ぜひお気軽にご相談ください。
ケースごとの制作のワークフローや特徴を以下にまとめました。