色のポイント
制作作業が終わると、プリンタで出力したゲラをお客様に校正としてお出しするというのが一般的なワークフローです。
カラー印刷物の場合はカラープリンタ(当社では富士ゼロックスのDocuColor 5151P+Print Server LPを使っています)でゲラを出力します。DocuColorは印刷業界で定評ある出力機であり、カラーキャリブレーション(色の調整)も行っていて色の信頼性はかなり高いのですが、トナーで色を再現するレーザープリンタである以上、どうしても色が印刷物とは違うことがあります。
特に、彩度の高い色やオレンジ系、グリーン系などの掛け合わせの色は再現が難しく、ゲラとまったく同じ色で印刷されるものと考えてしまうとトラブルになりかねません。基本的に、出力ゲラは実際の色を厳密に確認するものではなく、色を正確に確認するには色校正を取るしかないということは忘れないでください。
なお、特色を使う印刷の場合、2色印刷であればマゼンタとシアンなど代用色を使ってデータを作るのが一般的です。このほうがトラブルがないのですが、出力しても特色の確認にはなりません。ご了承ください。ちなみに、DocuColorには特色をシミュレーションして出力する機能も備わっており、擬似的な特色のゲラも出力できますが、あくまでも擬似的なものです。