ファイルシステム
最近は写真もデジタルカメラで撮影したデータが入稿されるなど、入稿データのサイズが大きくなってきています。そのため、データの受け渡しにも、CD-RやDVD、ハードディスクといった大容量のメディアが使われることが多くなりました。
さまざまなメディアを使う際に注意しなければならないのがファイルシステムです。ファイルシステムによっては、データを読み取れなかったりファイル名で問題が発生するなどトラブルの原因にもなりかねません。
ではファイルシステムとはどういうものなのでしょうか。ネット上の辞典によると、ファイルシステムとは、「記憶装置に記録されているデータを管理する方式」とされています。ファイルシステムでは、記憶装置にファイルやフォルダ(ディレクトリ)を作成したり、移動や削除を行なったりする方法や、データを記録する方式、管理領域の場所や利用方法などが定められているとのことです。
また、OSごとに異なるファイルシステムが採用されていて(「FAT」(ファット)や「NTFS」(エヌティーエフエス)など)、CD-ROMやDVDなども独自のファイルシステムをもっています。
Windowsでは、OSが98から2000やXPに上がるにつれて、ファイルシステムも新しい方式にアップされています。新しい方式に切り替わることによって、長いファイル名が使用できるようになったり、大容量のハードディスクが使えるようになったりしています。
さらに、最新のファイルシステムでは突然の停電などに見舞われた時にデータが失われる危険性が低くなったり、ファイルシステムレベルでの暗号化なども可能になってきているそうです。
データを入稿する際、メディアのファイルシステムによっては、データをコピーした時点でファイル名が変わってしまったり、あるいは他の環境でメディア内のデータを見ると、ファイル名が文字化けしてしまっているなどの問題が起きる可能性があります。
以前からデータのやり取りをしているのであれば別ですが、初めての会社とデータのやり取りをする場合などは、使えるファイルシステムについて確認したほうがいいかもしれません。
(世木澤 2006.6.5初出)
(田村 2016.6.29更新)